推理小説作家 有栖川有栖先生の著書から <火村英生シリーズ><江神二郎シリーズ> をまとめました。
未読の方、順を追って読みたい方、久しぶりに読み返したい方へ。
【火村英生シリーズ】【作家アリスシリーズ】
タイトルに国名を冠した作品は国名シリーズとも。
出版年 | 国名 | 作品 | 目次(短編のみ記載) |
1992 | 46番目の密室 | ||
1993 | ダリの繭 | ||
1994 | ① | ロシア紅茶の謎 | 動物園の暗号/屋根裏の散歩者/赤い稲妻/ルーンの導き/ロシア紅茶の謎/八角形の罠 |
1995 | 海のある奈良に死す | ||
1995 | ② | スウェーデン館の謎 | |
1996 | ③ | ブラジル蝶の謎 | ブラジル蝶の謎/妄想日記/彼女か彼か/鍵/人喰いの滝/蝶々がはばたく |
1997 | ④ | 英国庭園の謎 | 雨天決行/竜胆紅一の疑惑/三つの日付/完璧な遺書/ジャバウォッキー/英国庭園の謎 |
1997 | 朱色の研究 | ||
1999 | ⑤ | ペルシャ猫の謎 | 切り裂きジャックを待ちながら/わらう月/暗号を撒く男/赤い帽子/悲劇的/ペルシャ猫の謎/猫と雨と助教授と |
2001 | 暗い宿 | 暗い宿/ホテル・ラフレシア/異形の客/201号室の災厄 | |
2001 | 絶叫城殺人事件 | 黒鳥亭殺人事件/壺中庵殺人事件/月宮殿殺人事件/雪華楼殺人事件/紅雨荘殺人事件/絶叫城殺人事件 | |
2002 | ⑥ | マレー鉄道の謎 | |
2003 | ⑦ | スイス時計の謎 | あるYの悲劇/女彫刻家の首/シャイロックの密室/スイス時計の謎 |
2003 | 白い兎が逃げる | 不在の証明/地下室の処刑/比類のない神々しいような瞬間/白い兎が逃げる | |
2005 | ⑧ | モロッコ水晶の謎 | 助教授の身代金/ABCキラー/推理合戦/モロッコ水晶の謎 |
2006 | 乱鴉の島 | ||
2008 | 妃は船を沈める | 猿の左手/幕間/残酷な揺り籠 | |
2008 | 火村英生に捧げる犯罪 | 長い影/鸚鵡返し/あるいは四風荘殺人事件/殺意と善意の顛末/偽りのペア/火村英生に捧げる犯罪/殺風景な部屋/雷雨の庭で | |
2010 | 長い廊下がある家 | 長い廊下がある家/雪と金婚式/天空の眼/ロジカル・デスゲーム | |
2012 | 高原のフーダニット | オノコロ島ラプソディ/ミステリ夢十夜/高原のフーダニット | |
2014 | 怪しい店 | 古物の魔/燈火堂の奇禍/ショーウィンドウを砕く/潮騒理髪店/怪しい店 | |
2015 | 鍵のかかった男 | ||
2016 | 菩提樹荘の殺人 | アポロンのナイフ/雛人形を笑え/探偵、青の時代/菩提樹荘の殺人 | |
2017 | 狩人の悪夢 | ||
2020 | ⑨ | インド倶楽部の謎 | |
2021 | ⑩ | カナダ金貨の謎 | 船長が死んだ夜/エア・キャット/カナダ金貨の謎/あるトリックの蹉跌/トロッコの行方 |
2022 | 捜査線上の夕映え | ||
2024 | ⑪ | 日本扇の謎 | |
2025 | 砂男 | 女か猫か/推理研VSパズル研/ミステリ作家とその弟子/海より深い川/砂男/小さな謎、解きます |
2025年1月時点で、火村シリーズは29作刊行されています。うち国名シリーズは11作。
ドラマから入った方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
【江神二郎シリーズ】【学生アリスシリーズ】
出版年 | 作品 | 目次(短編のみ記載) |
1989 | 月光ゲーム | |
1989 | 孤島パズル | |
1992 | 双頭の悪魔 | |
2007 | 女王国の城 | |
2012 | 江神二郎の考察 | 瑠璃荘事件/ハードロック・ラバーズ・オンリー/やけた線路の上の死体/桜川のオフィーリア/四分間では短すぎる/開かずの間の怪/二十世紀的誘拐/除夜を歩く/蕩尽に関する一考察 |
こちらのシリーズはあと一冊短編集が出て、終了する予定となっています。
〈火村シリーズ〉は社会学者の火村英生が探偵役、作家の有栖川有栖がワトスン役として物語が進みます。火村は研究のためフィールドワークと称し事件に協力。有栖も時には助手として同行し、事件を解決に導いていきます。大学時代からの付き合いである二人の、遠慮のない掛け合いも楽しめるシリーズです。
〈江神シリーズ〉は有栖川有栖を含む英都大学推理小説研究会(EMC)のメンバーがメインキャスト。部長の江神二郎が探偵役として、旅先、孤島などで起こる事件を描いたクローズドサークルものです。
この2シリーズは干渉し合わない世界線で、学生アリスが作家アリスシリーズを、作家アリスが学生アリスシリーズを執筆しているという設定になっています。